投稿日: WWW 論文紹介

Perception and understanding of social annotations in web search

Fernquist, Jennifer
Chi, Ed H.
In Proc. of WWW 2013
http://dl.acm.org/citation.cfm?id=2488424

概要

Googleで検索をすると,検索結果に「personal result」と呼ばれる結果が含まれることがある.Personal resultでは,そのページのタイトルと共にそのページを記述した人の顔写真と名前,プロフィールが表示される.ユーザがGoogle+でつながっている人がクエリに関することを記述していれば,そのページが上位に提示されるといったようなpersonalizationの機能もある.
この論文では,9人のユーザに検索タスクをこなしてもらい,その結果を分析することでpersonal resultが検索に与える影響について調査を行う.

仮説

この論文では,以下の3つの仮説を明らかにする.

  • 仮説1
  • 過去の研究では,personal resultを通常の検索結果の下に提示していたため,ユーザがpersonal resultに着目することが少なかったことが報告されているが,通常の検索結果として提示した場合は着目度が高くなる.

  • 仮説2
  • 検索タスクをこなすにつれ,ユーザはpersonal resultの有用性に気づき,着目度が高くなる.

  • 仮説3
  • クエリタイプによってpersonal resultが有用なものとそうでないものがあることにユーザが気づき,personal resultに対する着目度にクエリタイプによって差ができる.

実験設定

12名の被験者がそれぞれ約16個の検索タスクをこなす.検索タスクとしてはsocial search,shopping,local servicesなどのカテゴリを用意.被験者の検索中の視線情報を集めて,personal resultを見たか等の分析に利用.タスク終了後,インタビューを実施.

実験結果

上記の3つの仮説に対する回答は次の通り.

  • 仮説1
  • 過去の研究では,personal resultが画面に提示されてもそのうち11%しかユーザに着目されなかったが,通常の検索結果として提示することで,その割合は60%にまで上昇した.

  • 仮説2
  • 検索タスクをこなしていっても,personal resultへの着目度には変化がなく,仮説2は正しくなかった.

  • 仮説3
  • local servicesやshoppingのカテゴリの検索タスクではpersonal resultへの着目度が高く,newsカテゴリでは低い,といったように,タスクによって確かに着目度の違いがあった.

インタビュー結果

インタビューで得られた回答をいくつか抜粋.

  • クエリに関して十分な知識を持っていると知っている知人が書いたページが検索結果に提示されたら,有益だと思ってクリックをする.
  • クエリとは関連がないと思っていた知人がクエリに関するページを記述していることを発見して驚くことがあった(serendipity).
  • 検索結果の3/4が同一の知人が書いたページということがあり,検索結果の多様性が失われるという弊害もあった.

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