企業連携

これまでに中心的に関わってきた企業連携の事例を紹介します。

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

音楽印象分析技術や音楽推薦技術を用いることで膨大な楽曲の中から視聴者が興味のある楽曲を見つけることができる音楽発掘サービス「Kiite(キイテ)」を開発し、2019年8月30日に公開しました。Kiiteを実現するにあたり、複数の音楽推薦エンジンを使い分けて新たな楽曲に出会うことが可能になる「音楽推薦エンジン選択機能」の研究開発を担当しました。

プレス発表

報道

Kiiteでは、他のユーザと同じ瞬間に・同じ曲を聴きながら、リアルタイムでコミュニケーションが取れる「Kiite Cafe」の機能を2020年8月5日に正式リリースしました。Kiite Cafeでは、普段はKiite Cafeに滞在しているユーザの好みの楽曲から選択された楽曲が再生されますが、以下のようにVOCALOID等に関連する多数のイベントでも活用されてきました。

発表論文

  • 佃洸摂,石田啓介,濱崎雅弘,後藤真孝
    Kiite Cafe: 同じ楽曲を同じ瞬間に聴きながら楽曲に対する気持ちを伝え合う音楽発掘サービス
    第26回一般社団法人情報処理学会シンポジウム インタラクション2022, 2022年3月
    インタラクティブ発表賞
    [Paper] [Slide]
  • K. Tsukuda, K. Ishida, M. Hamasaki and M. Goto
    Kiite Cafe: A Web Service for Getting Together Virtually to Listen to Music
    Proceedings of the 22nd International Society for Music Information Retrieval Conference (ISMIR 2021), pp.697–704, Nov. 2021.
    第38回 電気通信普及財団賞 (テレコム学際研究賞) 入賞
    [Paper] [Poster]
  • 佃洸摂,石田啓介,濱崎雅弘,後藤真孝
    Kiite Cafe: 同じ楽曲を同じ瞬間に楽しんで「好き」が伝わる音楽発掘カフェ
    情報処理学会 音楽情報科学研究会 研究報告,Vol.2021-MUS-132,No.15,pp.1-10,2021年9月
    [Paper] [Slide]

さらにKiiteでは、視聴者が好きな楽曲が埋もれないように好きな100曲を選んで共有し、他の視聴者に聴いて興味を持ってもらうことができる音楽発掘サービス「Kiite World(キイテワールド)」を2023年7月19日に公開しました。Kiite Worldでは、音楽推薦の内部状態の可視化技術の研究開発を担当しました。

プレス発表

報道


株式会社ドワンゴ

ニコニコ動画の公式音声再生プレーヤーアプリ「ボカコレ」(旧「NicoBox」)で、以下の二つの機能を実現するための技術を研究開発しました。

  • 「カバーMIX」機能:一つの楽曲から生まれる多数のカバー作品をつなげて、(だいたい)一つの作品かのように再生する機能。
  • 「おすすめ自動再生」機能:作品再生後にその作品に関連したおすすめ作品を連続再生し、関連作品のオートプレイリストのように楽しめる機能。

プレス発表

報道


株式会社SIX

日本のロックバンドamazarashiが2018年11月7日にリリースした5枚目のシングル「リビングデッド」の”検閲済み”MVで使用された「典型的な歌詞フレーズから構成される日本語の歌詞」の元となる典型的な歌詞フレーズを生成する技術(「典型的歌詞フレーズ生成技術 」)を研究開発しました。生成した歌詞フレーズは “検閲解除済み”MVでも使用されています。 「リビングデッド」 はamazarashi初の武道館公演である朗読演奏実験空間『新言語秩序』のテーマ曲でもあり、武道館ライブでは「 典型的歌詞フレーズ生成技術研究開発者 佃 洸摂 (産業技術総合研究所) 」とクレジット表記されました。

amazarashi 『リビングデッド(検閲済み)』Music Video | 新言語秩序 テンプレート言語矯正プログラム
amazarashi 『リビングデッド(検閲解除済み)』Music Video

報道


株式会社シンクパワー

歌詞のトピックを可視化して、膨大な曲の歌詞の中から興味のある歌詞を見つけることができる歌詞探索ツール「Lyric Jumper(リリック ジャンパー)」を開発し、2017年2月21日に公開しました。Lyric Jumperを実現するにあたり、大規模な歌詞データからトピックを抽出する「歌詞トピック解析技術」を研究開発しました。公開当初は日本語歌詞のみを対象としていましたが、2021年3月1日に英語歌詞にも対応しました(英語歌詞版 Lyric Jumper)。

プレス発表

報道

Lyric Jumperのデータを使って、以下のようにアーティストの歌詞の傾向を分析した記事や、様々な時期のヒット曲の歌詞トピックを比較した記事も公開されました。

論文発表

  • 佃洸摂,石田啓介,後藤真孝
    Lyric Jumper:アーティストごとの歌詞トピックの傾向に基づき様々な歌詞に出会える歌詞探索サービス
    第22回一般社団法人情報処理学会シンポジウム インタラクション2018, 2018年3月
    [PDF] [Slide]
  • K. Tsukuda, K. Ishida, and M. Goto
    Lyric Jumper: A Lyrics-Based Music Exploratory Web Service by Modeling Lyrics Generative Process
    Proceedings of the 18th International Society for Music Information Retrieval Conference (ISMIR 2017), pp.544-551, Dec, 2017.
    [PDF] [Poster]
  • 佃洸摂,石田啓介,後藤真孝
    Lyric Jumper:アーティストごとの歌詞トピックの傾向に基づく歌詞探索サービス
    第10回Webとデータベースに関するフォーラム(WebDB Forum 2017),2017年9月
    [PDF] [Slide] [Poster]